ウォンテッドリー株式会社さま
サービス企画
要件は登録フォームのCVR(新規会員登録率)の改善
CVR(新規会員登録率)が2倍!
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とにかく応募フォームの改善が大きいですね。ここを改善してCVRを上げることを至上命題として取り組むためにClicktaleの「フォームアナリティクス」と「マウスレコーディング」を活用しました。
EFO(エントリーフォーム最適化)においてはいかに不要な項目や迷う項目を減らすか、ということが重要だと言われています。とはいえ、やみくもに項目を減らしていくのは効率も効果もあまり良くないので、そこで「フォームアナリティクス」の「Drop Report」と「Time Report」という機能を活用しました。
「Drop Report」は入力途中で離脱している項目がどれなのか分かるというのもなのです。途中離脱するということは、ユーザーがその入力を面倒だと感じている、という仮説が成り立ちます。
「Time Rreport」は各項目の入力時間が分かるというもので、入力に時間がかかっている項目を見つけることができます。時間がかかる項目というのは、ユーザーにとって入力しにくかったり、分かりにくい項目である可能性があります。
それも「フォームアナリティクス」の中にある「Conversion Report」を使いました。最終的なCVRだけでなく、入力せずに離脱、入力途中で離脱の割合も把握することができるので、この数値を基準にどんどんフォームの改善を進めていきました。 1ヶ月間の改善でCVRが約1.2倍(23.3%から28.6%)アップしています。この作業を繰り返すことでさらなるEFOは可能だと思っています。
もう1つは「マウスレコーディング」ですね。これぞClicktaleならではの機能と言ってもいいと思うのですが、マウスの動きを動画で見ることができるのですが、CVIに至ったユーザーと途中で離脱したユーザーを分けてとにかく見ました。
どうしてCVIに至らなかったのか、どうして離脱してしまったのかという理由がこのマウスの動きに無限に詰まっていると思います。データの分析も大事ですが、毎週少しでも時間をとってこの動画を見るようにすることで、ユーザーの感覚がつかめてくるはずです。
LPOにおいて、Clicktaleのいいところは以下の3点です。
・ページのどこがどれだけ見られているかが分かる。
・どのリンクがどれだけクリックされているのかが分かる。
・上記のデータをフィルタをかけて抽出できる。
基本的にはABテストを繰り返して改善をしていくわけなんですが、闇雲にABテストを繰り返していくわけにいかないので、どの箇所を重点的にやったらいいかということになるわけなんです。そこでClicktaleのヒートマップ機能を使ってLPを見て、あまり見られていないところは大幅にカットしたり、項目のレイアウトを変えたりしていくわけです。
例えば、このLPでいくと、ヒートマップで見たときに下層の項目はあまり見られていないということが分かったので、思いきってそれらの項目を削りました。結果、フォームへの遷移率が約1.7倍(16.5%から27.3%)になりました。
LPのABテストを回す際には問題になるのが、社内リソースの確保ですね。改善のためにはABテストを繰り返していくことの重要性は理解しているものの、デザイナーやエンジニアの工数が確保できない、かといって外部に発注するにも予算がない、という壁にぶち当るマーケター・ディレクターはたくさんいるのではないでしょうか。
そこでOptimizelyの登場です。とにかくLPのABテストが驚くほど簡単にできます。具体的にはこの動画を見ていただいたほうがわかりやすいとは思いますが、対象ページにタグを入れるだけで済みますし、レイアウトやデザインの変更が直感的に行えます。さらにはClicktaleとの連携も可能です。
これでマーケター・ディレクターがひとりという体制であっても効率よく正しいABテストを行うことが可能になるわけです。
テストを繰り返すことがページの改善には絶対に必要ですが、時間もリソースも限られている中で担当者の勘だけを頼りに進めていくというのはあまり効率が良くありません。ClicktaleやOptimizelyなどのツールを上手く活用することでマーケター・ディレクターがひとりであっても、短期間で劇的な改善ができる場合もかなりあると思います。
絶対にこれが正解という形があるわけではないので、LPやフォームは作って終わりではなく、そこからの改善が重要です。ClicktaleとOptimizelyも英語のツールですが、非常に扱いやすいのでぜひ試してみてください。
※本インタビューは2014年5月に行ったものです。社名および事業部、担当者様の役職などは、インタビュー当時のものを記載しております。予めご了承下さい。